森高千里のアルバム、シングル売り上げ
オリコンのホームページでアーティスト別のデータ検索ができるようになったので、千里さんについて調べてみました。シングル、アルバムをトータルすると1150万枚以上!!という数字になりました。10年以上に渡る歌手活動の成果とはいえ、さすがにビックアーティストの一人と言っても良いですね。ただ、最近の売り上げの低迷はちょっと寂しいところです。
リストアップしたデータの詳細はこちら に表でまとめていますので参照ください。
トータルセールス :640.5万枚(「NEW SEASON」〜「一度遊びに来てよ'99」まで)
平均売り上げ :16.0万枚
最高売り上げ :二人は恋人 44.4万枚
シングルチャート1位:素敵な誕生日、風に吹かれて
最長チャートイン :私がオバさんになっても 25週
ベストテンランクイン:22曲
売り上げの変動 :下図
この図からもわかるとおりLet's Go!以降の売り上げの落ち込み、特にここ数作は売り上げが1万枚代とデビュー直後にもなかった最低記録を更新しています。個人的には曲自体は決して悪くなく、特に「私のように」は傑作だと思いますが売り上げには結びつきませんでした。
「まひるの星」は映画に合わせたプロモーションがこれまでになく行われた上、千里さん本人の電撃結婚発表がプロモーション効果となったにも係わらず、結局売り上げは2万枚ちょっとに留まりました。
それに続く、「一度遊びに来てよ’99」はついに4000枚弱とこれまでの最低記録を更新してしまいました。さらに最近の曲の最高順位を調べてみると、下記のようにどんどん順位が下がっているではありませんか。
曲 目 | 最高順位 |
電 話 | 17 |
海まで5分 | 20 |
冷たい月 | 33 |
私のように | 37 |
まひるの星 | 41 |
一度遊びに来てよ'99 | 60 |
千里さんの場合最近では最高順位は初動売り上げになっていることから、初動売り上げが減っているわけです。初動売り上げは要するに固定ファンの目安ですから、結婚に関わりなく、曲の内容に係わらず購入するファンが減りつつあるということです。そういう意味では今回出産に伴う休業はちょうど良い機会かもしれません。 出産後に方向の転換を見せてくれるでしょうか。
トータルセールス :517.7万枚(「ミーハー」〜「the best selection of first moritaka 1987−1993」まで)
平均売り上げ :30.4万枚(オリコンでは2枚になっている森高ランドは1枚としてカウント)
最高売り上げ :DO THE BEST 134万枚
アルバムチャート1位:古今東西
最長チャートイン :DO THE BEST 30週
ベストテンランクイン :15枚
売り上げの変動 :下図
傾向はシングルより明確ですね。17才でブレイクしたあとの時期(ハデハデ衣装のステージ時期)とペパーランド以降からのフェミニン路線の時期に大別され、ここ数作の模索の時期に分けられるようです。なお、森高ランドは2種類の盤があり、合計すれば他と同じレベルになります。
ハデハデ路線では20〜40万枚の平均的な売り上げに対しフェミニン路線では30万〜60万枚となり、ベスト盤のミリオンセラーをピークに高い売り上げでした。ところが、ここ数作の模索時期の作品(今年の夏はモア・ベター 、SavaSava) は売り上げが極端に低下して10万枚を下回ってしまいました。
今度は出産子育て後の次回作に期待したいものです。きっとその経験に基づく新しい詩の世界を開拓してくれると思います。